第10回OHAS研修会を、2011年7月2日(土)〜3日(日)に、横浜市都築区のオンワード総合研究所人材開発センターにて開催しました。OHAS研修会は、主に日本産業衛生学会の専門医試験受験予定者を対象にした研修会です。OHAS研修会は、これまで9回にわたって毎年開催し、産業保健に携わる医師に広く公開された研修となっております。
今年度も例年通り、労働衛生会館ホームページ、日本産業衛生学会専門医制度委員会を通じて行いました。参加者定員は昨年と同様の32名と設定していましたが、専門医制度の改定が近いことによる影響か、37名の応募をいただきました。
冒頭に労働衛生会館の大久保利晃先生から、専門医試験の改定と受験の心得について訓話をいただきました。その後、過去に出題された専門医試験の問題や、それを改変した問題など、産業保健現場で直面する様々な事案について、講義・グループディスカッション・課題発表のスタイルで研修を進めました。研修会は土曜日の午後に始まり、日曜の正午に終了するという非常にタイトスケジュールですが、受講者からは好評をいただいています。土曜日の研修終了後には、会場内施設にて懇親会を行い、受講者と講師が相互に情報交換し、産業保健に携わる医師の『横のつながり』を作るきっかけになったようです。
なお、2011年8月に行われた日本産業衛生学会専門医試験で28名が合格されましたが、そのうち17名がOHAS受講経験者でした。今後、専門医制度が変更していくに当たってOHAS研修会の内容も対応させてより充実した研修会となるように尽力していく所存です。次回のOHAS研修会は2011年7月初旬の開催を予定しております。産業医専門医試験合格を目指される方はOHAS研修会を一度受けられてはいかがでしょうか。
長倉竜士(OHAS2011実行委員 株式会社リコー)
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